行政書士の阪本です。
3つのGマークの評価項目
Gマーク認定の評価項目は、大きく分けて3つのパートに分かれています。
- 安全性に対する法令の遵守状況
- 事故や違反の状況
- 安全性に対する取組みの積極性
1つ目の安全性に対する法令の遵守状況は巡回指導の結果や運輸安全マネジメントへの取り組み状況が点数化されます。
2つ目の事故や違反の状況は、事故の実績や行政処分の累積点数が評価の対象となっています。
3つ目の評価項目である安全性に対する取組みの積極性は、運送事業者さんの創意工夫によって点数を積み上げることができる項目となっています。
別の表現をするならば、これまでの自社の取り組みを点数化できる滅多にない機会ですので、どこまで点数を積み上げることができるのかに挑戦されることをおすすめします。
項目ごとに配点が決められています。どのような取り組みが加点の対象となるのかの判断基準は、申請案内の記載されていますので、これを熟読して確認していくことから始めていきましょう。
項目によっては、選任運転者の〇割以上とは、過去1年間に〇回以上実施といった判断基準が細かく分かれています。期間や対象者数・回数は要注意です。
また、それぞれの取り組みは添付資料の中身で項目に合致しているかが判断されるため、添付資料のある・なしはもちろんですが、その中身の精査も重要になってきます。
健康起因事故防止対策への取り組み
「健康起因事故防止対策等輸送の安全に対する自主的、積極的、独創的、先進的又は高度な取り組みを実施している」という項目がありますが、ここは満点がとりやすい項目です。
取組み内容の具体的内容は申請案内をご確認いただきたいのですが、運転者の健康起因事故予防のための健診が加点項目になっています。
脳検査のすすめ
この健診の中でも私がおすすめしたいのは、脳検査です。脳健診・脳ドックとも呼ばれていますが、健康起因事故を予防するためには、有益ですが受診が普及していないと考えるからです。
このような話をしますと、「健康診断は毎年受診しているから大丈夫」と仰られる運送事業者さんも多いのですが、一般的な健康診断は脳のチェックは行いません。
脳疾患が原因とされる事業用自動車の事故は毎年多く発生しており、運転中に脳疾患が起きてしまうと、意識障害や運動障害から正常な運転ができなくなります。車両が操作できなくなれば、乗客や周囲の人々を巻き込み重大な事故になる危険性が高まるのは容易に想像がつくのではないでしょうか。
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とはいえ、脳検査は検査料が高価なため「なかなか運転者に受診させられないよ」というご意見も頂きます。
そのような方には、スマートスキャン社が提供している『スマート脳ドック』のご利用をおすすめしています。
『スマート脳ドック』は安価で、早く、専門医のチェックを受けられる脳検査です。
予約はインターネットで取ることができ、施設によっては空きがあれば当日予約も可能です。予約の変更もインターネット上で可能なため、急な勤務シフトの変更で受診できなくなっても、予約変更が簡単にできます。
勤務時間が不規則なトラック運転者さんには画期的な脳検査サービスだと言えるでしょう。
脳検査の受診によって、Gマークの「安全性に対する取組みの積極性」で2点をとるためには、以下の条件をクリアさせる必要があります。
- 過去1年間(昨年7月2日から本年7月1日)までの間に選任運転者数の1割以上かつ2名以上の脳検査の受診
- 添付資料として検査・医療機関発行の領収書や検査結果のコピーを提出
自社内で脳疾患のリスクが高い運転者さんを優先的に脳検査を受診して頂くことで、より効果的な健康起因事故防止対策になると私は考えます。
トラバスでは、『スマート脳ドック』をご活用いただくことで運送事業者の健康起因事故を減らしていきたいと考えております。脳検査の活用をご検討ください。
※クーポンコードをご利用いただければ受診費用の割引が受けられますのでご活用ください。
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トラバス代表理事。行政書士開業後、個人事務所時代から一貫して、運輸と観光分野に関する専門家として、数多くのトラック運送会社、貸切バス事業者、倉庫業者の許認可法務に関与してきた経験を持つ。
現在も行政書士法人シグマの代表行政書士として、行政書士法人を経営しながら、運輸業と観光法務の実務家として活動中。
一般社団法人日本事故防止推進機構(JAPPA)賛助会員(認定アドバイザー)