管理栄養士の佐藤です。
事故を起こさないためにはドライバーへ安全教育が必要です。やらなければならないことは知っているけれども、どのように実施すれば良いか、どのように記録保存すれば良いか自信がない事業者様も多いかと思います。
トラックの指導監督指針12項目の安全会議
適正化事業実施機関の巡回指導に立ち会った方はご存知かと思いますが、緑ナンバーの営業トラックに乗務するドライバーに対して1年間に実施するべき教育内容は平成29年から準中型免許創設に伴い11項目から「安全性を図るための装備を備える事業用自動車の適切な運転方法」も加わり12項目になりました。
- 事業用自動車を運転する場合の心構え
- 事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
- 事業用自動車の構造上の特性
- 貨物の正しい積載方法
- 過積載の危険性
- 危険物を運搬する場合に留意すべき事項
- 適切な運行の経路及び該当経路における道路及び交通の状況
- 危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
- 運転者の運転適正に応じた安全運転
- 交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因並びにこれらへの対処方法
- 健康管理の重要性
- 安全性の向上を図るための装備を備える事業用自動車の適切な運転方法
私は、管理栄養士であり睡眠コンサルタントでもあるため、上記12項目の教育内容のうち、「健康管理の重要性」の研修講師をよくご依頼頂いております。
安全教育を実施した詳細は「議事録」として記録保存しなければなりません。
日時、場所及び内容並びに指導及び監督を行った者及び受けた者を記録し、かつ、その記録を営業所において三年間保存しなければなりません。
運行管理者の試験でも出題されましたが、ひとつでも欠けてはいけません。
つまり指導監督指針12項目を1年間で全て行い、議事録などで実施日時、場所、内容、監督した者の名前、受講した者の名前を記録したものを営業所で三年間保存するということです。
業務があるためドライバー全員を集めて教育することは不可能だと思います。その場合は日にちを分けたことや、欠席者について、いつフォローしたか記録していれば全員が安全教育に参加したと判断されます。
行政監査でどのようなことがチェックされるのかは、全国トラック協会が発行している「指導・監督指針~改正のポイント~」に詳しく記載されています。
この行政処分の内容を見ると、全く行っていない場合、初違反で10日車の処分となります。
指導・監督にあたっては「継続的かつ計画的に」とされています。まずは12項目の「年間教育計画」を策定することが必要です。各事業者の実態に合った実施しやすい計画をたてて下さい。もちろん12項目以外にも事業者独自の安全運転に関する教育も同時に実施することは安全運転により効果的です。
安全教育を自社で行うなかで
- どのように実施して良いか、いまいち分からない。これで良いのか自信がない。
- 全く事故が減らない。
- 社内の人間が講師になるとドライバーが耳を傾けてくれない。人間関係が悪くなる。
- 手間がかかりすぎて大変だ。
- 教育資料は、去年の使いまわし。指導が毎年マンネリ化している。
- 法令で必須だから実施するのではなく、本当に事故防止の効果を上げたい。
- 最新の情報が入りにくい。
- ベテラン社員が自分の方法を伝えるばかりで、ドライバーに響きづらい。
このようなお悩みがある運送事業者様はいらっしゃいませんか。
そのような運送事業者様には、ディ・クリエイトさんが提供する動画配信サービスの活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
指導教育12項目動画配信サービス
代表の上西一美氏はドライブレコーダー映像を使った事故防止メゾットを日本で初めて確立し、交通事故を前年比70%削減させました。
そして、現在なんと年間400回以上のセミナー活動をしています。You Tube番組「上西一美のドラレコ交通事故防止」を毎日更新、またyahooニュース公式コメンテーターでもあります。
事故防止削減において実績のある各専門家の講義は、交通事故の原因を的確に捉えて事故の真相を探り、ドライバーの安全運転を行う行動変容を目的とした内容となります。
企業講師ではない、各々その道のプロが集まった12項目の教育は「分かりやすく、行動を変えやすく、うまく落とし込むこと」を得意とし、ドライバーの記憶に鮮明に残ります。
その道のスペシャリストの集まりなので、かなり的確、かつ、自社では気付きにくい弱みを発見し、改善してくれる手助けになります。
また、数多くの運送事業者へ教育指導しているため、他社の事例などの役立つ情報もお伝えすることが出来ます。
もちろん企業名を実際にだすことはありませんが、同業他社や近しい事業者などでの成功事例・失敗事例を数多く知っていることも特徴です。
他社と比べて自社がどうなのか?という視点の獲得にもなります。
適正化指導員が行う「適正化巡回指導」において最重点項目とされているのが「乗務員指導」です。コロナ感染への不安もある中、安全教育で密になる必要がなく、業務に支障なく各個人のスマホ等でドライバー各々のご都合に合わせて受講できる「指導監督指針12項目フォローアップセミナー」動画配信サービスです。
健康管理の重要性では、私が講師としてお伝えしております。
パンフレット・申込書
ご紹介いたしましたオンラインセミナーのパンフレット・御申込書は、下記リンクよりダウンロードできます。
お問い合わせ先・お申込み方法
ご希望の事業者様におかれましては、必要事項を申込用紙にご記入のうえ、
FAXにて 03-6733-8534までお申し込みください。
お問い合わせはパンフレットに掲載されているディ・クリエイトさんまでご連絡ください。
今回は貨物事業者向けの内容ですが、旅客事業者はお試しとして、半年無料で受講できます。
是非、事故防止のお役にたてて下さい。
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管理栄養士。運行管理者(旅客)。睡眠コンサルタント。2児の母。
大学卒業後すぐに管理栄養士の資格を取得。食品メーカーの営業・お客様相談室を経て、漫画家と結婚。子育てとアシスタントに専念し一時期管理栄養士業を離れる。
その後、葛飾区保健センター勤務を経て、一般社団法人健康マネジメント協会に入社。
協会主催・国交省安全政策課長の講演会事務局の経験を経て、「中小貸切バス事業者向け運輸安全マネジメントセミナー」にて国交省大臣官房調査官と共に講演。事業用自動車のドライバーとの面談回数は1000回を越え、日本で最もプロドライバーの健康改善結果を出している管理栄養士と自負。
2017年1月~2017年12月まで計18回、輸送経済新聞社コラム連載執筆。2017年4月みんなのライフハック@DIME「健康にも財布にもやさしいコンビニ断ちのメリット」取材協力。
運輸事業者向けの「健康管理の重要性」講師として全国各地をまわり、多忙なドライバーが行動変容に繋がる分かりやすい提案を心掛ける。