「荷主が積載量を増やしたいから」手荷役(バラ積・バラ卸)が増加している。

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手荷役の実態調査

運輸業界の人手不足が深刻な状況にあります。行政や運輸業界も人手不足を改善すべき対策をいろいろと打ち出してはいますが、実際の現場の状況は相反するのではないかと思われる調査結果があります。

それが、運輸業界が直面する人手不足問題への取り組みの一環として、今年の4月に日本物流団体連合会が実施した手荷役の実態アンケート結果(中間報告)で、大型トラックと鉄道コンテナ輸送のドライバーが手荷役を行っている実施割合が高いことがわかりました。

その内訳は、大型トラックドライバーが手荷役を実施する頻度の割合が積込時71.4%、荷卸時75%で積込み、荷卸しを問わず7割を超えています。

鉄道コンテナは積込時が90.9%、荷卸時が90.5%でいずれも9割を超えています。これだけ手荷役の実施割合が多いとドライバー不足、高齢化が改善できるのか疑問が生じます。

手荷役の理由

そして、手荷役が行われる理由については、以下の表のとおり「荷主が積載量を多くしたいから」と回答したトラック運送事業者が最も多く、「荷主がパレットを流出させたくないから」「パレットはあくまで保管用であり、輸送用には使用されないから」の理由も多くありました。

(以下の表は、「日本物流団体連合会・手荷役の実態アンケート結果」から引用しています。)

私が大型ドライバーのときに手荷役を行った荷物の一例です。

  • 原料(紙袋):1袋25㎏×400袋=10t
  • 原料(紙袋):1袋10㎏×900袋=9t
  • ケース箱:1個10㎏×1000個=10t
  • ケース箱:1個20㎏×500個=10t

さて、この作業をこれからの若者がやろうとするでしょうか。または高齢のドライバーができるでしょうか。

これから暑い夏がやってきます。物流拠点(荷主先や倉庫など)では安全対策としてヘルメット着用が義務であり、炎天下の中、ヘルメットを被り、全身汗だくになりながらのきつい作業です。

時おりなら仕方ないかもしれませんが、この作業が続くとなるとどうでしょう。

手荷役を減らすためには

このきつい作業の手荷役改善に必要なことは、「パレット化推進」です。

しかし通常、パレットはレンタルであり、レンタル料を支払い、借りているのが荷主であり、このパレットを枚数管理するのも荷主ということから、荷主の負担が大きくなっているのが現状です。

「パレット化推進」をしていくには「発荷主・元請けの協力」「着荷主の協力」「運送事業者の協力」が必要になります。運送事業者としては、パレット輸送を行うには荷崩れ防止策として、費用を負担して緩衝剤やラップなど揃える必要があります。

それぞれの立場の都合だけを考えるのではなく、それぞれの立場の皆さんでコミュニケーションを取り、協力していくことで手荷役(バラ積・バラ卸)でのドライバーの身体の負担を軽減し、作業効率も上げれば人手不足の改善につながるのではないでしょうか。

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