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トラバスです。
不正軽油の抜き取り調査
最近なんですが「不正軽油の抜き取り調査」を受けたという、お話を聞きました。
一般の方は、あまり聞いたことがないと思いますが、運送・旅客事業者の間では、たまに聞きます。
私も以前に勤めていた運送会社でドライバーをしていたときに調査を受けたことがあります。
某大手物流会社のトラック待機所で、突然、調査官がやってきて行われました。
燃料タンクからスポイトで微量の軽油を抜き取り、その場で調べます。その際「どこの会社で燃料を給油しているか?」「いつごろ給油したか?」と聞かれましたが、当然に問題はありませんでした。
不正軽油とは?
不正軽油とはどういうものかは、「東京都主税局ホームページ」をご覧下さい。
東京都主税局のホームページを見て頂いておわかりのとおり「不正軽油は犯罪です。脱税です。」。
抜き打ち調査を行った結果、不正軽油ということになった場合は、不正軽油を販売した事業者や不正軽油を給油していた運送・旅客事業者へ抜き打ち調査が入ります。
運送・旅客事業者が不正軽油とは知らないで給油していたとしても抜き打ち調査は入ります。脱法行為に加担していると疑われます。
不正軽油に関わらないために
では、運送・旅客事業者が不正軽油に関わらないようにするには、どうしたら良いのか。
運送・旅客事業者は、燃料は欠かせないものです。経営していくには、少しでも値段が安いほうが良いに決まっています。しかし、一般的な適正価格より安い値段だった場合には、疑ってみることが大切です。
「安かろう、悪かろう」ですね。
不正軽油を給油してしまった場合、エンジンはどうなるでしょうか。
当然に壊れます。
ただし、寒冷地では軽油が凍結してしまう可能性があるため、例外としてトラック用の燃料として、少量の灯油を添加することが許可されています。これは、あくまでも例外で、エンジンが壊れて高い出費になります。
燃料代を、少しでも安く抑えたいと考えることは、どの経営者の方も同じだと思います。しかし、見誤ってしまうと脱法行為加担と疑われての社会的信用の損失、エンジンが壊れての金銭的な損失等、運送・旅客事業者にとって何ひとつ良いことはありません。
これからは運送・旅客事業者にとって法令順守が、より一層厳しく問われていきますので、法令順守対策でお悩みの方、お困りの方はお気軽にご相談下さい。
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