今年度中に始まると言われておりますホワイト経営認証制度ですが、興味をお持ちの方からのお問い合わせが日増しに増えていると実感するようになって参りました。
ホワイト経営認証制度(おさらい)
既に運輸業界で知名度のあるGマークやセーフティバスマークは『うちの会社は安全を意識してますよ、お墨付き貰ってますよ』という事を意味しておりますが、今回のホワイト経営認証制度は『うちは〇つ星評価のとてもクリーンな職場です!』というアピールが出来る事です。
この制度はこれまでと全く角度が違ってきます。
ターゲットは表向きが求職者の方ですが、私は世間全体と言っても過言ではない様に思います。
詳しく意味を知らなければ興味を示されないGマークと比較して、☆が付く=すごい、という構図は誰でも考えます。
☆であるがゆえに、トラックやバスに掲示されていると、一般の人々も『あの会社は三つ星なんだ、すごいな』や『星がついていないということは・・・(ネガティブ)』という目で見てしまう、という事です。
これが結果的に企業に対する外からの評価に繋がってしまう、となりかねません。
また、現在検討段階ですが各種インセンティブ措置が取得企業に与えられるようです。星を取れば外から自社をアピールして貰えるのは間違いありません。
星が増えれば人は潤う・仕事は優先的に回ってくる・・・これは夢物語では無くなります。
まず初めにすること
最初にするべきは、自社ではどの項目はクリアしていてどこが至らないのか。認証項目の確認です。欲張らず一つ星取得の項目だけに注目してください。
必須の22項目(タクシーは24項目)はおさえていなければ話になりません。
【不起訴処分】【行政処分がない】いう事は当然として、その他の取り掛かっていない点に関してはこのタイミングで整備をしていきましょう。まだ間に合います。
その次に加点対象の確認です。事業主別によって57~61の加点項目からどれだけ取ればいいか、基準点が違っております。
例えば上述したGマークもセーフティバスマークも、一つ星取得時には加点対象です。
慶弔休暇はじめ特別休暇があればこれも加点対象、年に一度管理職との面談を実施していればさらに加点対象です。
新たな取り組みで加点を狙う
確認し終わったら、はまらない部分を加点対象にしていくステップです。
人材確保・定着や、従業員の健康に配慮した企業の取り組みは得てしてこの制度で評価されます。
これを機に新たな福利厚生について考えてみるのも選択肢の一つですが、個人的には社内で各従業員からアイディアを募るのも良いかと思います。出てきた意見から福利厚生を新設、従業員もモチベーションアップ、かつその結果加点の対象、となればこれほど良いことは無いでしょう。
また、中には新たな機器の導入や損害保険の加入で加点となる項目も(複数)存在します。実は加点の対象になっているものを取り入れていた、という事も出てくることもありますので関係各所に協力を依頼し、確認をしましょう。
その結果まだ導入していない・加入していないという事であれば、採用するだけでポイント加算となるようです。その内容が自社に備わればプラスになる、ということであれば検討されるのも一つの手だと思います。
星を取得する意義
制度スタート後、初年度は取得しても各社一律で一つ星です。差が出るのは2年目からとなります。ここから既に一つ星を取得した企業が更に上位の星を狙ってきます。
つまり、制度が開始されてから2、3年で三つ星の企業と星の無い企業が存在するのです。
もし読者の皆様が求職者であれば、どちらの企業に就職したいですか?そしてどちらの企業に仕事を依頼したいでしょうか。
善は急げということで、まず取得に向けて動いてみることをお勧めします。
トラバスでは星を勝ち取るサポートから申請までワンステップでお手伝いをして参ります。
日々の業務は大変だがこれだけは狙っていきたい、という事業者様は是非ともご相談ください。
ホワイト経営認証制度セミナーのご案内
2020年2月17日に、三井住友海上火災保険株式会社様主催、株式会社プロエージェント様および一般社団法人運輸安全総研トラバスが共催で、ホワイト経営認証制度に関するセミナーを開催いたします。
詳細やお申込み方法については、下記のページに記載しておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
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保険会社への出向を経て、保険代理店・株式会社プロエージェントにて勤務をし現在に至る。
運輸安全マネジメントセミナーを通し多くの経営者・ドライバーと接点を持ち、多岐にわたる悩みを解決してきた。 適切な損害保険の掛け方と活用方法を提供する事もさることながら、社内外に潜むリスクを回避するためのコンサルティングに重きを置く。
現在は『働きやすい職場認証』制度に注目、関与する全ての自動車運送事業者での認証取得に向けて後方支援を行っている。