健康管理の重要性1:自分のカラダを知ろう

はじめまして。一般社団法人健康マネジメント協会、管理栄養士 佐藤恵美子といいます。健康起因事故を撲滅するために健康診断結果を分析しドライバーお一人お一人の健康状態に見合った健康改善のサポートをしております。

安全は事故が起きなければ実感できず、健康は病気にならなければ実感できません。対策は後回しにされがちです。

しかし運転中に健康起因事故を引き起こした場合、社会的影響が極めて大きく、被害者のみならず多くの関係者に不幸を及ぼします。安全運転はドライバーの皆様の健康なくしては為しえません。

自動車事故の約1割が健康起因事故

国内外の報告を調べると、自動車事故の約1割が運転者の体調変化によって引き起こされています。

厚生労働省が発表している脳・心臓疾患の業種別労災請求決定及び支給決定数は、残念ながら運輸業・郵便業がここ10年で最も多いのです。

その原因として考えられることは、運動不足・遅い時間の食事・高齢化・望ましいタイミングで服薬できないこと・尿意が気になるため水分摂取を控えること等です。

三食規則正しく食事を摂ることが困難であることは、多数の運転者様との面談で承知しております。ただしちょっとした工夫だけでも健康改善に繋がり、健康起因事故を防止することにもなります。

死の四重奏と言われる「肥満」「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」は、痛くもかゆくもないので健康診断で指摘されても放置しがちですが、3・4個のリスクがある方はリスクがない方に比べて心筋梗塞になる確率が36倍にも上がります。

運転中に心筋梗塞を引き起こしたらと考えると、ぞっとされると思います。

肥満認定の基準

肥満はBMI(身長と体重のバランス)25以上で判定されます。

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI

BMI判定 やせ(18.5未満)ふつう(18.5以上25.0未満)肥満(25.0以上)

※BMI22になるときの体重が、最も病気になりにくいと言われています。

身長(m)×身長(m)×22=標準体重(kg)

健康状態セルフチェック

以下の項目の当てはまるところにチェックをつけましょう。

自分の食生活のクセを知り、食事の問題点が分かったら出来ることから取り組みましょう。

1.エネルギーのとり方で問題となる方の食べ方

~食事は腹八分目を心掛けて~

  • つい、おなかいっぱいに食べてしまう
  • 人よりも早く食べ終わる
  • 脂っこいもの(揚げ物、肉など)をよく食べる
  • お菓子や甘い飲み物をよく摂取する
  • 寝る直前に食べることが多い
  • 野菜はあまり食べない
  • お酒を良よく飲む
  • 1日2食で夕食が過食気味

2.食塩のとりすぎになりやすい食べ方

~高血圧予防のため食塩を控え素材の味を楽しみましょう~

  • 味噌汁やスープなどの汁物を1日2杯以上飲む
  • 漬物や佃煮を1日2回以上食べる
  • 味のついたおかずや漬物に醤油やソースをかける
  • 塩鮭や魚の干物、たらこなどの塩蔵品やソーセージ、ハム、かまぼこ、ちくわなどの加工品をよく食べる
  • 麺類の汁をほとんど飲む
  • 野菜はあまり食べない
  • 外食や惣菜、弁当をよく利用する

3.脂肪を多く含む食品のとり過ぎになりやすい食べ方

~賢い脂肪のとり方でヘルシーメニューを~

  • 洋菓子を週1回以上食べる
  • 脂肪が多いばら肉、ひき肉、とり皮を週2回以上食べる
  • チャーハン、焼そば、スパゲティ、カレーライスなどをよく食べる
  • ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工品を週2回以上食べる
  • 大豆製品(豆腐、納豆など)や魚よりも肉をよく食べる
  • 野菜はあまり食べない
  • マヨネーズやバターが好き

体脂肪を減らすには?

Q、約1kgの体脂肪を減らすには?

A、約7000kcalのエネルギー量を消費しなければなりません。

もし1ヶ月(30日)で減らすのなら、7000÷30=約233kcal/日となり1日当たり約233kcalを今より食事もしくは運動で減らす必要があります。

何気なく食べている間食や嗜好飲料などの量を見直して、エレベーターではなく、なるべく階段を使い休憩時に5分でも歩くことを心掛けるなどしましょう。

「ホワイト経営認証」の認証項目「C.心身の健康」の中に

従業員の心身の不調を未然に防ぐ取り組みをしている

があります。

事業用自動車運転者向け「健康管理の重要性」の勉強会講師のご依頼ございましたらトラバスまでご連絡ください。

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