健康管理の重要性2:「夕食が遅いときの食事の工夫」~分食~

一般社団法人健康マネジメント協会、管理栄養士の佐藤恵美子です。

遅い時間の夕食は、なぜいけない?

空腹感から早食いやどか食いをしがちで、エネルギーの過剰摂取になりやすいという問題があります。

また人の体は夜になると副交感神経が優位になり、昼間の食事より、食べたものがエネルギーとして蓄積されやすくなります。

そのため遅い時間に食べる夕食が続くと、過剰にとったエネルギーが体脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病を誘発しやすくなります。

必ずしも「肥満=病気」というわけではありませんが、さまざまな生活習慣病の原因となるのは周知の事実です。

肥満のリスク

肥満には、2種類のタイプがありますが、特に内臓に脂肪がつく、いわゆる「メタボリック」は生活習慣病との関連が深く注意する必要があるといわれています。

加えて、より肥満度が高いほど、病気が合併しやすく死亡率も高くなる事も分かっています。

肥満は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、これらを要因とする動脈硬化、そして高尿酸血症、脂肪肝など実にさまざまな病気の要因となるのです。

実際、肥満の人はそうでない人に比べて糖尿病で約5 倍、高血圧症で約3.5倍、心疾患で約2 倍もかかりやすくなっていることもデータ上、証明されています。

前回お話した「肥満・糖尿病・高血圧症・脂質異常症」の4つが揃った状態は“死の四重奏”と言われていますが、何と肥満はその“死の四重奏”の3つも引き起こす原因となるので、まさに“死のスタート地点”といっていいでしょう。

健康管理の重要性1:自分のカラダを知ろう
はじめまして。一般社団法人健康マネジメント協会、管理栄養士 佐藤恵美子といいます。健康起因事故を撲滅するために健康診断結果を分析しド...

つまり肥満は、心臓肥大、高尿酸血症、痛風、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、脂肪肝、胆石、逆流性食道炎、睡眠時無呼吸症候群、変形性膝関節症、腰痛、性ホルモンの異常…など挙げればキリがないほど死因に直結する重大な疾病に関わる状態だということです。

肥満にならないために

帰宅が遅くなることときの改善策→夕食を2回に分ける

1.夕方5時前後に食べ物を口にすることで、帰宅時の早食いやドカ食いを防ぎます。200kcalを目安にしましょう。

例 オニギリ1個、野菜ジュースとヨーグルト、野菜ジュースとバナナ、野菜ジュースとサラダチキン、野菜の入ったサンドウィッチ、ピザまん、おでん(ロールキャベツ、はんぺん、大根、コンニャクなど)

2.帰宅後は1でとったエネルギーを差し引いた夕食にします。寝る直前なので脂っぽいものは控えましょう。

40代男性の例

1食のエネルギー所要量 約750kcal

夕方おにぎり1個(200kcal)食べる→夕食ではご飯を半分にしておかず2/3にする(550kcal)

残したおかずは朝に食べることが出来たらいいですね。

「ホワイト経営認証」の認証項目「C.心身の健康」の中に

従業員の心身の不調を未然に防ぐ取り組みをしている

があります。

事業用自動車運転者向け「健康管理の重要性」の勉強会講師のご依頼ございましたらトラバスまでご連絡ください。

blog_banner_mail blog_banner