行政書士の阪本です。
すでにご存じの貸切バス事業者さんもいらっしゃるかと思いますが、関東運輸局では、平成29年7月1日土曜日~平成29年8月31日木曜日までの期間を、「夏季の輸送安全総点検実施期間」と定めて、繁忙期を迎える貸切バス事業者さんの方々に自主点検を実施するよう促しております。
1.なぜ、輸送安全総点検を行うのか?
夏季は観光地への輸送需要が増加する繁忙期になるため、旅客輸送サービスの安全確保及び事故防止の徹底を図り、安全意識の高揚も図る必要があります。
そのためには、社長を含む経営陣の強いリーダーシップのもとで、自主点検を実施し、自社の運行体制の品質を確認する必要があります。
また、台風等の風水害が発生するおそれが高まるため、自然災害発生時における旅客の安全確保のために必要な措置が実施されているかの再点検が必要になります。
さらに、テロ対策の実施状況についても、あわせて点検を実施することで万全を期する必要があるからです。
2.総点検を行う実施機関
平成29年7月1日土曜日から平成29年8月31日木曜日における任意の1週間
3.総点検を行う際の重点項目
- 健康管理、労務管理その他の事故等防止にかかる安全管理の実施状況
- 自然災害、事故等発生時の旅客等の安全確保のための取組状況(通報・連絡・指示・避難誘導)
- テロ対策の実施状況(警戒態勢の整備・発生時の対応)
4.総点検の進め方
各営業所毎に実施責任者を選任し、夏季の輸送安全総点検表に基づいて進めることになります。実施責任者は、営業所長や統括運行管理者が適任でしょう。
自主点検事項などの詳細は、下記の関東運輸局からのご案内をご確認ください。
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/topics/date/1706/gc_t170630.pdf
※関東運輸局 自動車技術安全部 保安・環境課作成の資料が開きます。
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トラバス代表理事。行政書士開業後、個人事務所時代から一貫して、運輸と観光分野に関する専門家として、数多くのトラック運送会社、貸切バス事業者、倉庫業者の許認可法務に関与してきた経験を持つ。
現在も行政書士法人シグマの代表行政書士として、行政書士法人を経営しながら、運輸業と観光法務の実務家として活動中。
一般社団法人日本事故防止推進機構(JAPPA)賛助会員(認定アドバイザー)